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発注ガイド

北九州・福岡でウォータージェット工事を発注するとき ― 橋と上下水道施設の老朽化の現状と、発注前に確かめる4点

2026-09-26 / SANTEC COLUMN

この記事の要点

  1. 北九州市が管理する橋の50%が、建設後50年を経過しています。 市の計画(令和4年度時点)の数字で、20年後には89%になる見込みです。
  2. 北九州市の上下水道施設も、同じ時期に更新を迎えています。 令和8年度時点で、取水場・浄水場・ポンプ場の60%、浄化センター・ポンプ場の約41%が50年を経過しています。
  3. 発注前に確かめるのは、対象・水と排水・稼働状況・時期の4点です。 サンテックは北九州市に本社と事業センターを置き、九州・沖縄全域と全国の現場に対応しています。

ウォータージェット工事とは、200MPa以上に昇圧した水をノズルから噴射し、コンクリートの劣化部や塗膜、固着物を取り除く工事です。 北九州・福岡では、高度経済成長期に集中して整備された橋や上下水道施設が、補修と更新の時期を迎えています。この記事では、北九州市と福岡県が公表している計画から地域の現状を確かめ、そのうえで発注前に確かめておくことを整理しました。

北九州市の橋:令和4年度時点で半数が建設後50年

北九州市の「橋梁長寿命化修繕計画」は、市が管理する2,011橋(令和4年3月31日時点)を対象にしています。1955年頃から1980年代にかけて全体の約80%が建設され、建設の時期が集中しました。

時点 建設後50年以上の橋
2022年(現在) 1,013橋(50%)
2032年(10年後) 1,481橋(74%)
2042年(20年後) 1,784橋(89%)

主要橋梁以外の一般橋梁1,413橋では、RC橋が994橋で70%を占めます。計画は、損傷が軽微な段階で修繕する「予防保全型維持管理」へ移ることを目的に掲げています。修繕の設計段階で新技術の活用を検討する、という方針も示されました。(関連:橋梁補修の「新技術」とNETIS)

北九州市の上下水道:浄水場などの60%が50年を経過(令和8年度時点)

北九州市上下水道局の「中期経営計画2030」(令和8年3月策定)は、施設の老朽化を最初の課題に置きました。

高度経済成長期以降、集中的に整備した上下水道施設の更新時期が到来し、事業費が増大することが想定されます。

(北九州市上下水道局「北九州市上下水道事業 中期経営計画2030」令和8年3月)

施設 令和8年度時点の状況
取水場・浄水場・ポンプ場 全体の60%が50年を経過
浄化センター・ポンプ場 全体の約41%が50年を経過
水道管路 全体の約33%が法定耐用年数(40年)を経過
下水道管渠 全体の約23%が法定耐用年数(50年)を経過

同じ計画には、老朽化の状況として「最終沈殿池コンクリート躯体の表面劣化」「硫化水素による腐食(コンクリート製)」「管廊における漏水、コンクリートの剥離」の写真が載っています。下水道管の破損の主な原因は、管内部の硫化水素による腐食です。(関連:下水処理場のコンクリート劣化部除去/マンホール更生工法の下地処理)

福岡県が管理する橋:早期措置段階は約8%

福岡県の「橋梁個別施設計画」(2021年2月)は、県が管理する4,956橋(令和2年3月末時点)を対象にしています。建設後50年以上の施設は約18%で、20年後には約59%まで増える見込みです。

点検で区分した4,931橋のうち、早期措置段階(Ⅲ)は407橋で約8%、予防保全段階(Ⅱ)は約63%、健全(Ⅰ)は約29%でした。緊急措置段階(Ⅳ)に当たる橋は0橋です。対策の内容は、次のように書かれています。

点検結果に応じ、ひびわれ補修工、断面修復工、剥落防止措置工等の補修、あるいは、架換えを行います。

(福岡県 県土整備部「橋梁個別施設計画」2021(令和3)年2月)

補修工事の前に、劣化したコンクリートを取り除く工程があります

断面修復工では、補修材を充填する前に、劣化したコンクリートを取り除きます。ウォータージェットが入るのは、この前工程です。水圧で劣化部から先に除去し、健全なコンクリートと鉄筋を残したまま、補修材が付着する面を整えます。

どこまで取り除くかを決めるのは、劣化の程度と補修の設計です。深さの考え方は断面修復のはつり深さに、打撃式のはつり(ピックはつり)との違いはウォータージェットはつりとはにまとめました。塩害を受けた橋では、塩化物イオンをどこまで除去するかも決める必要があります(関連:コンクリートの塩害の補修工法)。

サンテックの拠点:北九州市に本社と事業センター、福岡と沖縄に事業所

株式会社サンテックは、平成5年(1993年)に北九州でウォータージェット工法の専業会社として設立しました。日本ウォータージェット施工協会の設立に参画した会員です。

拠点 所在地
本社(登記上) 福岡県北九州市小倉南区貫弥生が丘
事業センター 福岡県北九州市小倉南区横代
福岡営業所 福岡県糟屋郡新宮町
沖縄事業所 沖縄県沖縄市

対応範囲は、九州・沖縄全域と全国に及びます。従業員14名を5つのグループに編成し、案件に応じて協力会社と組んで現場に入る体制です。施工する者の資格と体制は誰が施工するのかに書きました。

公開中の施工事例は、施工内容で4種類に分かれます

施工事例のページでは、上下水道施設・橋脚・ダム・プラント・発電所・鉄道車両・新築建物など12の分野を掲載しています。詳細ページを公開している事例を、施工内容ごとに並べると次のとおりです。

施工内容 施工対象
劣化部除去 配水施設の既存塗膜とコンクリート劣化部
固着物除去 化学工場のタンク内の固着樹脂
固着物除去 地熱発電設備の蒸気配管系列
塗膜剥離 鉄道車両の外板
はつり 新築RC構造物の初期不良部

同じ分野でも、施工内容が変われば道具も段取りも変わります。自分の現場に近い事例を探すときは、分野より先に施工内容を見ると比べやすいはずです。(関連:ウォータージェット業者の選び方)

発注前に確かめる4点:対象・水と排水・稼働状況・時期

ウォータージェットの装置は、車両に積んで現場へ持ち込みます。4t車に搭載した超高圧水発生装置と、2t車のエアーコンプレッサーです。車両がどこまで近づけるかと、水と排水をどう確保するかが、段取りを大きく左右します。

  1. 対象と除去する範囲: コンクリート・塗膜・固着物のどれを、どこまで取り除くか
  2. 水と排水: 現場で水が取れるか、使った水をどこへ流すか、回収して運び出すか
  3. 稼働状況: 動いている施設か、止められない設備や槽があるか
  4. 時期: 槽を空にできる期間、交通規制、前後の工種

分かる範囲で構いません。分からない項目は、現地で確かめる項目として持ち帰る形です。写真1枚でも、判断はかなり進みます。項目ごとの詳しい中身は相談前に確認しておきたい現場条件に、相談から着工までの順番は相談から着工までの流れにまとめました。

水と排水の段取りが組めない現場には、別の工法が向きます

ウォータージェットは水を使う工法なので、給水と排水の条件が常につきまといます。必要な水を確保しづらい現場や、排水を出すのが難しい現場には、別の工法が向いています。排水の扱いはウォータージェットの排水処理に、工法全体の向き不向きはウォータージェット工法のデメリット7つに書きました。

まとめ

北九州市では、市が管理する橋の半数が建設後50年を経過し、上下水道施設も令和8年度時点で浄水場などの60%が50年を経過しています。 福岡県が管理する橋では、早期措置段階が約8%で、対策に断面修復工が挙げられました。

断面修復などの補修の前工程で、劣化したコンクリートや塗膜を取り除くのがウォータージェット工事です。発注前には、対象と除去範囲・水と排水・稼働状況・時期の4点が分かると、段取りが早く決まります。

ご相談ください 対象物の写真と、おおよその場所・面積・時期をお知らせいただければ、ウォータージェットで段取りが組めるかどうかを率直にお答えします。 別の工法のほうが合う現場なら、そうお伝えします。株式会社サンテックは平成5年の設立から、超高圧ウォータージェット工法を専業としてきました。北九州市の事業センターのお電話は093-475-7263です。


本記事で参照した資料

いずれも原典を開いて確認したうえで記載しています。数字は各計画の作成時点のものです。発注の際は、各自治体が公表している最新の計画でご確認ください。

よくある質問

北九州や福岡でウォータージェット工事を頼める会社はありますか?
あります。株式会社サンテックは北九州市小倉南区に本社と事業センターを置き、福岡県糟屋郡新宮町に福岡営業所、沖縄市に沖縄事業所があります。平成5年に設立したウォータージェット工法の専業会社です。
九州以外の現場でも頼めますか?
頼めます。会社概要では、対応範囲を九州・沖縄全域と全国としています。現場の場所・規模・水と電源の条件を伺ったうえで、装置の運び方と日程を組みます。
相談する前に、何を用意すればよいですか?
分かる範囲で構いません。対象と除去する範囲、水と排水の条件、稼働中の施設かどうか、希望する時期の4点が分かると、段取りが早く決まります。写真1枚でも、判断はかなり進みます。
ウォータージェットが向かない現場はありますか?
あります。必要な水を確保しづらい現場や、排水を出すのが難しい現場には、別の工法が向いています。条件をうかがったうえで、別の工法のほうが合う場合はそうお伝えします。
北九州市の橋や上下水道施設は、どのくらい古くなっていますか?
市の計画では、市が管理する2,011橋のうち建設後50年を経過した橋は令和4年度時点で50%です。上下水道では令和8年度時点で、取水場・浄水場・ポンプ場の60%が50年を経過しています。

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