工事を発注するとき、金額と工期にはどうしても目が向きます。一方で、あとから「そういえば聞いていなかった」となりやすいのが、誰が現場に来るのかという点です。ウォータージェットは装置の力で削る工法に見えますが、圧力や角度をその場で加減しているのは人です。仕上がりも安全も、最後は現場に入る人と、それを支える体制に行き着きます。
この記事では、ウォータージェット工事にどんな資格や講習が関係するのか、サンテックがどういう単位で現場に入っているのかをお伝えします。あわせて、発注者の立場で確認しておいてよいことも挙げます。
超高圧の水は、扱う人を選びます
サンテックが扱うのは、200MPa以上に昇圧された超高圧水です。この水が人体に触れれば、重大な事故につながります。「水だから安全」ではなく、「水でも極めて危険」というのが出発点です。
だからこそ、扱いには専門の知識と安全管理が欠かせません。保護具や機材の点検、圧力の管理といった備えについては安全への取り組みでお伝えしていますが、その備えを回すのは人です。人の側にも裏づけとなる知識が要るということであり、資格や講習は、その裏づけを形にしたものです。
業界の土台としての、日本ウォータージェット施工協会
ウォータージェットは比較的新しい工法です。施工の方法や安全の考え方を各社がばらばらに持っていては、業界としての知見が積み上がりません。安全で適正な施工技術の普及と向上に取り組んでいるのが、日本ウォータージェット施工協会です。
サンテックは、この協会の設立に参画した会員です。1993年(平成5年)に北九州でこの工法の専業会社として立ち上がり、業界としての土台づくりにも関わってきました。橋梁・ダム・プラント・下水道・道路・滑走路・船舶・鉄道車両など幅広い分野で、年平均92物件・累計1,500件以上の現場を重ねています。(関連:施工事例一覧)
ただし、正直に申し上げます。会員であることは業界としての基準を共有しているという意味であって、個別の現場の力量をそのまま示すものではありません。入り口の目安として見ていただき、実際の判断は、後述する具体的な問いで確かめていただくのがよいと考えています。
現場で関係する資格・特別教育

ウォータージェットの現場で関係する資格は、工法そのものに対してというより、その現場でどんな作業をするかに応じて決まります。同じウォータージェット工事でも、橋の下と、マンホールの中と、プラントの高所では、関係してくるものが変わります。
代表的なものを挙げます。
- 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者 … マンホールやピット、タンクの内部など、空気が入れ替わりにくい場所での作業に関係します。サンテックには9名が在籍しています。
- ハンドガン操作技能 … 超高圧水のハンドガンを手に持って扱う作業に関係します。サンテックには9名が在籍しています。
- 産業洗浄士 … 産業洗浄の作業に関係します。サンテックには8名が在籍しています。
- 足場の組立て等作業従事者 … 足場を伴う高所での作業に関係します。サンテックには従事者が在籍しています。
従業員は14名です。そのうち9名が、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者とハンドガン操作技能を持っています。 資格を持つ人が一部に限られている状態ではありません。
現地の条件を事前に確認するなかで、その現場に何が要るのかも一緒に整理します。実際に入るメンバーの資格は、ご相談の段階でお伝えすることが可能です。
14名を5つのグループに ― どういう単位で現場に入るか
サンテックの従業員は14名です。これを5つのグループに分けて編成し、案件に応じて協力会社と組んで施工にあたっています。
小さな所帯だと感じられるかもしれません。ただウォータージェットの施工は、人数を増やせば早く終わる種類の作業ばかりではなく、対象の状態を見ながらどこで止めるかを判断しつづける仕事です。グループ単位で動くことで、複数の現場を並行してお受けしながら、一つの現場には慣れた組み合わせで入れるようにしています。(関連:工期はどう決まるか)
協力会社と組む場合も、どこまでを誰が担当するのかを工事の前に整理します。見えにくい部分ですので、気になる場合は着工前に聞いてください。
「どういう体制で入られますか」は、聞いてよい質問です
体制や資格の話は、施工する側からわざわざ説明されることが少ない部分です。だからこそ、発注者側から聞いていただいて構いません。参考までに、サンテックであればどう答えるかも添えます。
「どういう体制で入られますか」 何人で、どんな単位で動くのか。自社の作業者と協力会社の分担はどうなるのか。 > サンテックの場合:従業員14名を5グループに編成し、案件に応じて協力会社と組みます。分担の仕方も含めて、着工前にご説明します。
「どんな資格の方が施工されますか」 現場の条件によって、関係する資格は変わります。条件を伝えたうえで聞いてみてください。 > サンテックの場合:酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者 9名、ハンドガン操作技能 9名、産業洗浄士 8名が在籍しています(従業員14名)。このほか足場の組立て等作業従事者もおります。現場に応じて、該当する者が施工にあたります。
「安全についての取り決めは、事前にすり合わせられますか」 発注者側にも現場のルールがあります。早い段階で突き合わせるほど、着工後の手戻りが減ります。 > サンテックの場合:立入管理や作業時間の制約など、現場ごとのルールにあわせて計画を組みます。事前の打ち合わせでお知らせください。
こうした問いにどう答えるかは、業者を選ぶときの手がかりにもなります。
まとめ
ウォータージェット工事は、装置の性能だけで結果が決まる工法ではありません。超高圧の水を扱うため、現場に入る人には専門の知識と安全管理が求められます。関係する資格や特別教育も、その現場の作業内容によって変わります。
サンテックは、日本ウォータージェット施工協会の設立に参画した専業会社です。従業員14名を5つのグループに編成し、協力会社と組んで現場を担当しています。酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者9名、ハンドガン操作技能9名、産業洗浄士8名が在籍し、現場に応じて該当する者が施工にあたります。
「どういう体制で入られますか」「どんな資格の方が施工されますか」――どちらも、発注者として聞いていただいてよい質問です。答えを聞いたうえで、ご判断ください。(関連:ご相談から着工までの流れ)
ご相談ください 「この現場に、どういう体制で入ってもらえるのか」という確認だけでも構いません。条件をうかがったうえで、想定している編成と、関係する資格についてお答えします。